1.塚口理論
これ、最近とみに気になってきました。というのも、しばらくぶりにHPを見たら以前とチョット変わっていたところがあり、ここがあたしのアンテナにピピッときたんです。
それは、素振りの仕方の図です。

<原典:塚口洋佑「バッティング理論」http://www.sutv.zaq.ne.jp/ckame404/NewFiles/f4.html>
この図のどこがピピッときたかというと、バッターから見るとピッチャー方向に斜めにガラス板のようなものが描かれていますが、これ、実は前に書いたあたしのゴルフの振り方と同じ考え方なんです。
ゴルフでは、スウィングプレーンと呼ばれるクラブの理想的なスウィング軌道を説明するものとしてこれに似たガラス板のイメージがよく使われます(ベン・ホーガンという有名な選手が書いた歴史的に有名なレッスン書「モダンゴルフ」にイラスト付きで書かれた)。
ただし、そのガラス板は上の図とは違って、アドレス時のプレイヤーの肩からボールの方向に斜めに固定されたイメージです。


<原典:ベースボール・マガジン社刊「モダンゴルフ」>
初心者ゴルファーのスウィングイメージはこのガラス板の上で、頭を中心に左右対称に振り子を振るようなイメージが圧倒的に多いと思います。
世界中のゴルファーからボコボコにされるかも知れませんが、あたしはこのガラス板のイメージが初心者のゴルフ上達を著しく妨げている、特にスライスの原因を作っていると思っています。
あ、もちろん理論自体が間違っているということではなく、このガラス板のイメージによって多くのゴルフ初心者がスウィングイメージを勘違いしてしまい易いということなんですね。
あたしがテニスのコーチだった頃、別なスポーツを自分で勉強すべきと考えてやってたのがゴルフでした。
なので、けっこうまともに理論も勉強したのですが、そのときまさにこのイメージを追っかけていました。
実はゴルフは中学校ぐらいから遊びでやってたのですが、それでもずーーーーっと治らなかったスライスを『一発』でストレートにしてくれたのが、ガラス板をアドレス方向ではなく、打球方向に向けるイメージの転換だったのです。
全部書くとものすごーーーく長くなるので理論については書きませんが、あたしがゴルフのバイブルとしている「非力のゴルフ」(橘田規・高松志門著)との出会いは衝撃的でしたよーーー。
<知恵の森文庫刊「非力のゴルフ」> あたしが読んだのは、カッパブックス版でした。
練習場の待ち時間に雑誌に掲載された高松志門プロの特集レッスン記事をチョイ読みしたのですが、書いてあることがムチャクチャで(当時のあたしにはそう思えた)、最初は「こいつ何バカなこと言ってんだ?」と笑ってしまったのでした。前にも書いたけど、その理論を一言で言うと
「ゴルフは右上から左下に袈裟懸けの大根切りだ!!」
というもの。つまりテイクバックでクラブを体の右前上に立てて、そこから体の左後ろ下に向けて袈裟懸け・大根切りに打てという。
『ただでもスライス治らねェーのに、こんなことやったらバナナスライスになっちまうじゃねーかー!』
・・と思ったのに、たまたまやってみたら見事な、本当に見事なストレート球が打てて、その瞬間思わず
「アッ!!」
と周りの人が振り返るぐらい大きな声を上げてしまったほど驚いたのです。そして、その瞬間以来スライスとおさらばすることができたのです。
この本、他の理論書には書いてないことばっかり書いてて、すんごく役立つのでゴルフ好きの方はぜひ読んでみて下さい。まあ、「ゆるゆるグリップ」の高松志門プロの本ですので、既にご存知の方もたくさんいるとは思いますが・・
この理論のなにがスゴイって、「初心者が陥りやすい自分の体の動きに関する勘違い」を逆利用して正しいスウィングに導いてしまうところです。(実は、この本そのものよりもあたしが練習場で読んだ雑誌の特集記事のほうが、この点がより明快に書かれていたのですがその雑誌名を忘れてしまいました・・・)
つまり、おかしなことが書いてあると思ってもその通りにやると、結果正しい打ち方になってしまうわけです。
この理論に出会って以来、あたしがテニスを教えるときに気をつけるようになったのは、
「このときはこうやって打つ」という固定的な教え方ではなく、「こういうイメージでやると体が正しく動く」という練習方法を編み出すことでした。
この本にはガラス板のイメージそのものは書いてないのですが、書いてあることをやってみると要するにボール方向でなく、打球方向に傾けたガラス板の上をUの字にスウィングする感じ(本ページトップのイラスト)になるのです。ただし、このスウィングイメージが合うのは、あたしが『4スタンス理論』でいう「AⅡタイプ」だからなのかもしれませんが・・・
ということで、この方法が「トップハンドトルク打法」につながるとすればやってみて損はなさそう・・・と思ってるわけです。
もちろん、トップハンドトルクまたはローテイショナル打法は現在ほとんどのメジャーリーガが採用しているというものの、逆に言えば次の星野理論と同じく様々な変化球に対応する必要性から生まれてきた背景があるようなので、あたしらのレベルでやるべきことじゃないとも思います。
まあ、もっともあたしらにとって野球は楽しい遊びなんで、好きにやればいいってことでもあるんですが、こども達に何を教えるべきかと考えると迷いますね。
2.星野理論
これ、まだ全く理解できてません。ただ、インパクト時のトップハンドグリップを背屈するという点で全く考え方が違うと感じています。
トップハンドのグリップを背屈するということは、あたしが採用した厚い「フックグリップ」「ストロンググリップ」でなく、薄い「コンチネンタルグリップ」「ウィークグリップ」ということになります。
遠くに飛ばすということだけ考えると厚いグリップの方が有利であることは間違いないのですが、薄いグリップの利点は「器用」なことです。
テニスでもサーブ・スマッシュといった手首を使うショットとバックハンドスライス・ボレー・ドロップショットといった、ボールに「逆回転」を掛けて細工したい場合には薄いグリップを使います。
ゴルフでもフックグリップはドローボールでドカーンと遠くに飛ばすには有利ですが、あらゆるトラブルショット・バンカーショットなどやはりスライス回転を掛けて細工をしたい時には薄いグリップが必要です(ちなみにあたしが一番好きなプロゴルファーは林由郎プロで、そのウィークグリップから繰り出されるバンカーショットやトラブルショットは芸術品です)。
そういえば、星野理論は世界中のトッププレイヤーのプレイを調べてその共通点で構成したんですよね。
世界的なスラッガーが相手にするのは球が早いだけでなく厳しい変化球でバッターのタイミングや体勢を崩してくる世界的なピッチャーなわけだから、ストレート球に強いフックグリップよりも差し込まれたり、体勢を崩されても対応できる器用なグリップを使う選手が多いということなのかな?
・・・なんて勝手な想像です。まだあたしはちゃんと星野理論を読みきっていませんので・・・スミマセン。
ところで、星野理論にも取り上げられている落合選手(現中日監督)の打ち方についていつものmetooさんブログにすごいコメントがありましたので、勝手に引用します。
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metooさん、こんにちわ。
基本的にmetooさんの考え方と私論とは同じなんです。
私も落合打法は尊敬しておりますので、自分なりに分析してみたことがあります。
で、そのエッセンスを息子達に当てはめています。
(私分析があっているとは申しませんが)metooさんも気付かれていない(?)ポイントとしまして、落合のインパクト時(もしくはその前後)の写真に注目してください。そして左手のあり方に注意してみてください。彼のインパクト時は左手の甲がピッチャー側を向いています。逆に言えば、左手は手のひらで押すこととなり、イメージとしてはテニスのフォアです。テニスの選手はフォアを打ったあと、左足を開いて着地しますよね。それと同じです。 そこで、私はなぜ、落合がこのようなテニス打ちに至ったか、考えました。 で、私なりの結論は、「プロ投手の変化球対応」のため、できるだけ手元まで引き寄せてからインパクトしたいので、となりました。
そのためには(極端な体重移動はやめ)軸足の強い押しと手のひら打ちが必要と感じました。なぜなら、一般的な右手甲を下に向けての打ち方では仮にインパクトポイントが手元付近のときには、ヘッドが走りません(間に合いません)。ですから、手の返し(リストターン)の最中である右手の平がピッチャー側のときにインパクトを迎えれば手元で差し込まれたときも打てます(ヘッドが走ります)。それだけでなく、一般に使われないリストターンによるパワーも付加されます。ですから彼の「あくまでセンター返し、振り遅れがライト、早振りがレフトにいくだけ」という言葉はヘッドが間に合うからこその言葉であり、この打法が落合の「広角」長距離打の源ではないかと考えています。
ですので、彼の打ち方は今までの常識とされていた打法とは根本的に違うものと思っています。あくまで私論ですが。。。(苦笑)
Posted by touch at 2005年12月07日 13:15
touchさん、ありがとうございます。
落合博光の超野球学(1)(2)を読んで、あ~この人はこんな事考えていたんだ~、とても参考になりました。
あの独特のリストターンは中学時代のあこがれでした。
ところでtouchさんはご自分でブログやられないんですか?ぜひ作られた方が楽しいですよ^^
Posted by metoo at 2005年12月07日 15:45
metooさん、ありがとうございます。
私は職業柄、海外出張が多く、定期的にメンテナンスができないので、ブログが作れないんです(笑)。
ですが、基本的に技術論争は好きな方ですから、これからもよろしくお願いします。
よくシニアの指導陣や元プロの方に技術論を語っていただいては勉強しております(笑)。
先に発言した打撃論・投球論も単にチーム指導の技術的機軸のひとつなんです。つまり、次男のシニアは先の技術習得・実践チームなんです。
P.S. 落合氏から先の私技術論は「当り」とのお墨つきでしたので、大まかな点としてはあっていると思いますよ。
Posted by touch at 2005年12月07日 16:50
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打法分析も鋭いけど、それ以上に落合選手本人から直接お墨付きをもらっちゃう人っていったい・・・
3.4スタンス理論
NANDA愛好者はみんな読んでるんじゃないでしょうか?
こういう体のメカニズムから導き出す理論が好きです。TVで見てるとこれもなんかビックリの理論のようですよね。
最近1回目を読み切ったたところなので、いつかどっかで書けるぐらいお勉強しようと思います。
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