2007年9月25日火曜日

ピッチングエッセンス稼動システム

エラそうなタイトルですが、要はよく巷で言われるピッチングの理屈となんら変わるものではないし、あまり細かく考えている訳でもないので、今回はいっしょくたに書いちゃいまーーす。
それぞれのタイトルは、指導のときに使っているキーワードです。

1:ギブソンのように
足を上げる動作です。

「ギブソンって誰??」

えっ?ダメですよそりゃー、現代の「巨人の星」とも言うべき野球アニメ「メジャー」に出てくるメジャーリーガ投手で、足を胸につくぐらい上げるんです。

















この動き・・・日本人ピッチャーにはまずないですよね。

でもどうやら足を高くあげ、「骨盤を後傾させる」メジャー風の足上げの方が体重を全て後足に乗せられるらしいんですね。
・・すると、これをやらない日本人ピッチャーは体重の乗せが甘いということになりますが、それをカバーしているのが「ヒップファースト動作」なのだそうです。
<参考:塚口理論ブログ「Y字バランス以降の分かれ道」「Y字バランス以降」「ヒップファースト考」>

ほんとうにこども達にこれほど足をあげさせる訳ではないのですが、こども達は揃って足の上げ方が小さいので、あえてこう言ってます。その関係もあって、前足への併進運動については、日本風にヒップファーストにさせています。

2:おしりから倒れろ!
ヒップファーストフォール、いわゆる「タメ」をつくるところですね。
でも、「タメ」って明確な定義あるの?・・ってわかりませんでしたが、下記のブログでとっても明確に定義してくれています。
解剖学的にみると別な解釈もあるようですが、動きを指導するには下記が分かりやすいと思います。

1.併進運動で「タメ」を作るやり方はこちら
   ↓
 お父さんのための野球教室(指導方法・上達のコツ)『タメて投げろ!!のタメって何?』http://blog.livedoor.jp/bb_easy_consultant/archives/16194991.html


日米のピッチャーについては、前々から足上げ動作の違いと踏み出す足の使い方があまりにも違うので、

「外人ってなんであんなに突っ立った投げ方で投げられるんだろう?」

と不思議だったのですが、このあたりがあたしが一番悩むところです。

「科学する野球」は、この突っ立った投げ方こそ理にかなっているという立場ですが、「野球サイトPA」は、体重移動の動作(併進運動)と上体の動きを支えるには日本人の細い足・弱い上半身では、メジャーリーガのような重心の高いフォームで前足にかかる衝撃に耐え続けることができないとし、「ただ、メジャーリーガーであっても日本人であっても、「前足を固定し、股関節を軸にして体を回す」という「理想的な原理」は変わらないはずです。」と述べた上で、体重移動には不利ではあるものの低い体勢での併進運動を行い、踏み出した前足の膝角度が100度となるように踏み出すのが理想としています。
<参考:「野球サイトPA」(1)前足ステップのやり方 4:ステップ幅「7歩が理想なのか?」
http://pitchinganalyzer.web.fc2.com/3-1.html

まあ、当面はヒップフォールで前膝角100度で行こうと思ってます。

こっからは上体の動きが入ります・・

3:こうもりになろう
テイクバックの動作ですな。テニスの時はラジオ体操のこんな動きでレッスンしたものです。

でも、野球では肘先行で上に上げるイメージにさせようと思い、renくんに「こうもりになってごらん」と言ったのが始まりです。
でも、小学校2年生のrenくんはこうもりそのものを知りませんでした・・・そりゃそうだよねー、最近夕方遊んでてこうもりを見るなんてないんだろうなぁ・・
でも、あえてこの動きをイメージさせるための言葉として使ってます。

写真2の動作ですね。

4.敬礼!
写真5の動きです。

ボールを引き上げるときは敬礼の動きのように体の前側から上げることを重視します。
また、うちのチームでは、敬礼した後はボールを持った手を頭に載せるように指導してます。

5.ボール動かすなー
4.でボールを頭に載せたら、その位置を動かさないように意識しながら6.の動作を行うことで、肘が先行する動作を覚えてもらいます。


ここで、下半身に戻ります・・

6.蹴り上げ
ここで、体をキャッチャー方向へ向ける必要がある訳ですが、キモはやっぱりこの動作・・・



<原典:少年野球blog 「なぜ骨盤前傾にもどしたのか?」

ダブルスピン投法でも1stスピンスタートのきっかけとされている後足の捻り、手塚さんは後足のエッジングをギリギリまで粘ってから時計周りに(右投げ)かかとを回すことで「うねり」が発生するとしています。

でも、あたしはこの後足の捻りはどちらかというとフィニッシュに足の裏を空に向けるようにひざから下をL字レンチのように蹴り上げるイメージにしています。
この蹴り上げで上体はかなり急激にキャッチャー方向に捻られます。

7.でんでん太鼓
ここで前回の「上体倒しとゼロスローの動き」が加わることで腕に加速度と遠心力が加わり「腕が振られ」、最後はこのフィニッシュになる訳です・・・

<原典:筑摩書房刊「科学する野球レッスン」>











ここのポイントは「腕が振られ」ることで、イメージとしては「でんでん太鼓」だと教えてます。

最近の小学生は、昔おもちゃを「学んで」いるらしく知っていたので幸いでした。

この動作の良いところは、ゼロスローを行うことで「腕の振りの軌道」が一定になってしまうことですね。だからコントロールがよくなるんだと思っています。
なにしろ左右のコントロールのブレがとても小さくなったので、後はリリースのタイミングで高低を簡単にコントロールできるのです。
最近バッピーやるのが楽しみになりました。
 

・・と、ピッチングを一通り書いたぞ。でも悩みのこと・・・

端的に言ってこんな写真を見て悩んでいるんですよーーーシリングさん・・・

 

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